Roy Taro Open Studio 公開制作展

Poetic Room: Jade Light Burns Still

2025.8.10 - 8.28


要予約 Reservation Requied 


|| オープン日  Opening Day: 

毎週土日月、8/28


||オープン時間 Opening Hour:

13:00 - 18:00


|| 会場 VENUE: 

plum gallery, 経堂アトリエ

東京都世田谷区経堂4-31-8, 1F


1F, 4-31-8, Kyodo, Setagaya, Tokyo




|| STATEMENT


私は絵画と詩という異なる媒体を通して作品を制作しています。

絵画と詩は互いにイメージを探求する道具です。

8/9、作家は詩『緑の火』の朗読からライブペインティングによって絵画を描きます。朗読は、身体の声によってイメージを立ち上げる手法です。朗読を通して音となった詩は、どのようにして絵画的イメージに転換するのかを実践します。


I create works with the mediums of painting and poetry, they are similar but the different for each.

Painting and poetry are both tools for exploring visions or images.

On August 9th, I will perform a live painting session, creating a painting directly from a poetry work "Jade Light Burns". It will be read by an actor. Poetic recitation is a method of generating imagery through the voice of the body. In this session, I will demonstrate how poetry, transformed into the images of painting, through a human voice of recitation.





『緑の火』



星の火が

たえまなく

降りそそぎ

私たちは

海を見つめて

祈る



青年が

浜辺で暗い海を

みつめるときに

水面(みなも)が火をかかえて

星の棲家(すみか)へ

光をかえす



そして夜が

たえることのない

太古からの

物語を

ささやいている



星が踊るとき

私たちは

いのちが

ひそやかな

暗がりにいることを

知っている



緑の光が

流星のように

空を裂く



光が

惑星のふもとで

砕け散り

火となり

街へ

降る


眠る人びとが

その音をきくときに

祈り子(いのりご)たちが

丘の上に

つどう



世界が静かに眠り

銀色の夜が

森の木立に

あらわれるときに


それは

水平線の

わずかな光となる



ーどこかで

鴉が鳴いている



島が煙をあげて

海のなかにあらわれる



わずかな光が

水平線の果てで

朝の光線を

予感させる



黒い

彫刻のような

海が

星の火を

みつめている



鴉が鳴く朝に

私たちは

眠りから醒めて



火が

最初の知性を宿した火が

湖に映る



2025.7.7    Roy Taro